Message

メッセージ

代表取締役 真崎健

代表取締役 真崎健

株式会社Birth&Rebirthは、2012年の創立から13年を迎えました。2024年には私たちは主力事業であるグリーン雑貨プロデュース事業「Village戦略」を一冊の本としてまとめ、これまでの実践を理論として言語化する取り組みを行いました。今年は参画企業がさらなる独自の進化を遂げ、成果を上げているという声を聞くことができたことは、経営者として大きな喜びです。

世界や日本、業界の未来を正確に予測することは、誰にもできません。
私たちが生きているのは、不完全な情報のなかで意思決定を続ける世界です。ただ一つ確信しているのは、環境や技術がどれほど変化しても、人間そのものは簡単には変わらないということです。人は論理だけで動くのではなく、感情や関係性のなかで行動します。だからこそ私たちは、時代を読むこと以上に、人と人が健やかにつながり、挑戦が生まれる「環境」を設計することを大切にしています。

私の原点には大学時代に学んだ、生態系として世界を見る視点が強くあります。
自然を管理する対象としてではなく、関係性の連なりとして捉える。その考え方は、会社もまた生物に近く、状態を保つために内部で変化し続ける存在である、という現在の経営観につながっています。この思考は2024年に亡くなられた、松岡正剛さんの編集工学と出会ったことで、自分のなかでさらに進化を続けています。

また、今年50歳を迎えるにあたり、「続けるために変わる」というテーマを、より強く意識するようになりました。
16歳から続けているラグビーも、筋力を足すのではなく、本来の身体の使い方を取り戻す——フィジオ(本来の自然な状態)という視点で向き合っています。本来の状態に立ち返り、再び動き出す。この発想は、Birth&Rebirthが掲げてきた「誕生と再誕」の思想そのものだと感じています。

人は正月を迎えたからといって、急に変わるものではありません。
だからこそ、思考を変えようとするよりも、環境に身を置き、行動することが重要です。行動が偶有性を生み、出会いや学びが次の変化を連れてくる。私たちのマーケティングや事業設計の根幹には、こうした人間理解があります。

Village戦略は、当初の「自社商品・サービス・ブランドの認知」という狭義の目的から、いまでは地域経済の生態系をつくるハブという広義の役割へと進化しつつあります。企業が独自の進化を遂げ、人と人との関係性が育ち、地域に小さな村(Village)が生まれていく。その環境をつくることが、私たちの使命です。

これからも私たちは、顧客、取引先、自社、社員——4方よしの会社づくりを目指します。
そして、私たちと出会った人が、少しでも前向きになり、より幸せ(ウェルビーング)を感じられる。そんな環境を、仲間とともにつくり続けていきたいと考えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2026.1.5
株式会社Birth&Rebirth
代表取締役 真崎 健

Village戦略の一つのモチーフ(企業と住民をつなぐカフェ&グリーン雑貨店)
マングローブ ― 海と陸、生物をつなぐ、生態系のハブ

この書簡の背景・思想を記載しておきます。

事業や戦略は、時代とともに形を変えます。
しかし、その選択の背後にあるものの見方・人間観・世界観は、簡単には変わりません。
このページでは、私がこれまでの人生と経営を通じて培ってきた
「なぜ、そう考え、そう行動するのか」
その背景にある思想を、2026年時点の言葉でまとめています。

Ⅰ.生態系として世界を見る(進化という前提)

私の思考の基盤には、「世界を生態系として捉える」という視点があります。
大学時代、土木工学部に在籍しながら、生態系の学びや自然型工法——自然を管理する対象ではなく、関係性の集合体として捉える考え方を学びました。

近年、進化論や生物学への関心をさらに深めるなかで、改めて感じているのは、

  • 生物は目的を持って進化してきたわけではない
  • 環境との相互作用の中で、たまたま「生き残った形」が今ここにある
  • 変化は例外ではなく、常態である

という事実です。

会社もまた、生物に近い存在です。
外部環境が変われば、内部で調整や変化が起きる。
変わらないことが強さなのではなく、変わり続けられることが生存条件だと考えています。

Village戦略も、こうした生態系の発想から生まれました。
単一の成功モデルを複製するのではなく、関係性が育つ「場」を設計する。
結果はコントロールできなくても、環境は設計できる。
それが私たちの基本的な立ち位置です。

Ⅱ.身体から考える(フィジオという視点)

人は「頭で理解したこと」で動いているように見えて、実際には身体の状態に大きく左右されていると感じています。

私自身、16歳から続けているラグビーを通じて、50歳を目前にして強く意識するようになったのが「続けるために変わる」という考え方でした。

筋力を足す、無理を重ねる。
そうした発想ではなく、本来の身体の使い方を取り戻す。
フィジオ(physio)——「自然・本質」を意味するこの言葉は、身体だけでなく、生き方や仕事のあり方にも通じる概念だと感じています。

  • 調子が悪いと、挑戦する気力は確実に落ちる
  • 健康は、意志や根性よりも先にある
  • 身体が整うと、思考や感情の選択肢が増える

歪みを足し算で補うのではなく、一度立ち返り、再調整する。
Birth&Rebirthという社名に込めた「再誕」の思想は、ここにも通じています。

Ⅲ.言葉は人を動かす(咒〈まじない〉としての言語)

人は論理だけでは動きません。
この前提は、私のマーケティングの根幹にあります。

近年、『咒(まじない)の脳科学』という一冊に出会い、言葉を「情報」ではなく、「人の行動や感情に作用する力」として改めて強く意識するようになりました。

言葉は、

  • 人を勇気づけもする
  • 知らぬ間に縛り、傷つけもする
  • 正義や快楽と結びつき、集団を暴走させることもある

私たちは資本主義というゲームの中で言葉を使っています。
だからこそ、意図せず誰かを傷つけたり、誤解を生まないよう、言葉を扱う責任があると考えています。

マーケティングとは、人を操作する技術ではありません。
人の感情や認知の特性を理解したうえで、正しく伝わる環境と言葉を設計することだと捉えています。

Ⅳ.人は変わらない、不完全情報ゲームを生きている

正月を迎えたからといって、人は簡単に変わりません。
多くの場合、これまで通りの思考をし、これまで通りの行動を取ります。

私たちが生きているのは、不完全情報ゲームの世界です。
将棋のようにすべての情報が見えているわけではありません。
人生も、経営も、常に不確実性のなかで意思決定を続けています。

この世界で重要なのは、

  • 正解を当てることよりも
  • 行動し、環境に身を置くこと
  • 偶然(セレンディピティ)が起きる余地をつくること

考え抜くより、動く。
いきあたりばったりではなく、目的を持った「いきあたりばっちし」。
イナクトメント(環境に身を置く行為)が、次の出会いと学びを連れてくると信じています。

Ⅴ.経営と仕事の原点にある「好き嫌い」

競争戦略の原点は、「好き嫌い」にある。
この考え方に、私は強く共感しています。

人は、本質的に「好きなこと」「大切だと思うこと」にはエネルギーを注げますが、そうでないものを長く続けることはできません。

だから私は、

  • 自分は何が好きなのか
  • 何に違和感を覚えるのか
  • どんな世界を見たいのか

これらを曖昧にしないことが、個人にとっても、会社にとっても重要だと考えています。

おわりに|出会いが、少しでも人生をよくするために

私が会社経営で目指しているのは、顧客・取引先・自社・社員——4方よしの関係性です。

そして何より、Birth&Rebirthと出会った人が、少しでも幸せ(ウェルビーング)になること。

思想は、掲げるものではなく、にじみ出るもの。
これからも、生態系・身体・言葉という視点を大切にしながら、人と人、企業と地域のあいだに、健やかな関係性を育てていきたいと考えています。

Masaki Takeshi 代表取締役真崎健

株式会社Birh&Rebirth/株式会社エスティナ代表取締役。経営学(修士)。​
1976 年東京都生まれ、埼玉県で育つ。​
2004 年広島にてエスティナ(外構事業)を創業。​
2012 年ビレッジ戦略を住宅業界に発信し始める。​
同年、株式会社Birth&Rebirth を設立。以来、住宅関連企業を中心に集客、ブランディングの支援事業を展開している。Village 戦略には、これまでに150 社を超える会社が参画、現在も多くの住宅関連会社が取り組んでいる。​

Recruit 採用情報

価値観を共有できる方、一緒に仕事をしませんか?

ページトップへPage Top